イタリアの街にはそれぞれ個性があり
街によって受ける印象や流れる空気が全く違うのですが
はじめてフィレンツェを訪れた時
その甘くやわらかい空気に魅了されました
アルノ川沿いの道に沈んでいく夕陽の光
夕暮れのフィレンツェは空気もさらに甘さが増します
それぞれの想いでその景色を眺める人たち
私も「また来るね」と心の中で思いながら
しばらくこの美しい景色を眺めていました
フィレンツェに始まりフィレンツェに終わった今回の旅
新しい街もたくさん訪れることができました
写真を通してイタリアの空気をお伝えできたでしょうか?
次回は久しぶりに少しだけ秋のイタリアへ行ってきます
更新は先になりそうですがまた見に来て下さいね
イタリアの街を歩いていると
ふと時間が止まったかのような感覚になることがあります
時間の点ではなく悠久に続く時間の線の一部になったような
うまく言えないのですが…
フィレンツェを流れるアルノ川に一艘のボート
川面に反射する光
この景色に出会ったときもそうでした
フィレンツェに戻ってきました
静かな時の流れるサン・マルコ美術館
フィレンツェの中でも大好きな場所です
この建物はもともとは修道院で
ここで見ることのできる「受胎告知」のフレスコ画を描いた
画家フラ・アンジェリコも修道士でした
必ず祈りを捧げてから絵を描き始めたといいます
神聖な空間に心が洗われます
公園の木陰でひとやすみ
葉の落とす影と隙間からの光の模様がどこまでも続きます
いろんなものが所狭しと並ぶアンティーク市の屋台で
目を引く配色を見つけました
赤い布に青い陶器の魚やタイル
赤というよりは濃いオレンジ色かもしれません
イタリア人の色彩感覚には脱帽です
アンティーク市の屋台で見つけた
涼しげな青いガラスの小物たち
ボトルの上にちょこんと乗っているオレンジがかわいいです
見ているだけでも楽しいのですが
今回は気になるものをたくさん見つけてしまい
我慢するのが大変でした
アレッツォに行くなら、と選んだのは月に一度のアンティーク市の日。
普段は人も少なく穏やかな街、アレッツォですが
毎月第一日曜日とその前日の土曜日の2日間開催される
アンティーク市の時にはたくさんの人が訪れます
広場にはアンティークの家具が並べられ、街中に屋台が立ちます
器や置物、本、ボタンやアクセサリー… いろんなものが売られていて
歩いて見て回るだけでも本当に楽しいです
旅も終盤にさしかかってきました
一度フィレンツェに戻り、そこから電車で1時間程のアレッツォへ
もう何度も訪れたおなじみの小さな街
フィレンツェの人の多さに疲れたときにふらっと散歩をしに行きます
今回も着いたらまずはお気に入りのカフェへ
朝食を食べて街歩き開始です
ここでも消火栓を発見
淡いオレンジ色の壁にはいたずら書き
書いてあるのは…
これもイタリアらしく、愛の告白のようです
陽射しを避けて小さな路地を歩きます
もともとキオッジャは人が少なく
路地を歩いていてもすれちがう人はほんのわずか
向こうからバイクの音
やはりイタリア、赤のVespaでした